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「残念ながら、胃がんです。」

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大腸内視鏡検査

前回の2月の問診時に主治医から
「大腸の内視鏡検査を受けたことがないなら、そろそろ受けてみたら」
と言われていたのですが、そんなことも忘れて過ごしていました。
すると、7月中旬くらいに会社関係の方何人かに
「瘦せたんじゃない?」
と言われるようになりました。
実際、ベルトもごそごそになってきて何回か切って調節したり、調節できないベルトは穴をあけました。
気になって体重を測ってみたら、62~63キロだった体重が60.5~61.5キロに減っていました。
自分の感覚としては食欲もあって量もそこそこ食べてるし、病気もせず絶好調なんですが、
実際にそれだけ体重が減るとやっぱり気になります。
その時に、主治医の言葉を思い出し、大腸の内視鏡検査を受けてみることにしました。
さあ、どこで受けるか。
できれば楽な方がいい。
いろいろリサーチした結果、奥さんの友人が受けた病院で受けることにしました。
そこは麻酔で半分寝ているような状態にした上で検査をしてくれるので、痛みや気持ち悪さもなく、
起こされた時には検査が終わっているらしく、楽が一番ということでそこに決めました。
一度病院に行って問診を受け、検査の説明と検査日を決めます。
検査当日の朝、病院からもらった下剤に水を入れ、1.8リットルを2時間で飲み干すという苦行を行います。
家を出る前に腸内をきれいにし、病院に着いた頃にはいつでも検査できる状態にしておきます。
そして、いざ検査です。
左手に点滴をセットし、麻酔を注入していきます。
「2分くらいでボーっとしてきますよ~」
と言われましたが、30秒くらいで眠ってしまいました。
次の瞬間、看護婦さんに肩をたたかれて起こされた時には検査が終了し、違う部屋で寝ていました。
検査室からその部屋まで自分で歩いて来たそうですが、全く記憶にありませんでした。
その間約15分くらいです。
しばらく受付で待った後、先生から説明がありました。
結果は特に問題なし。
こんな楽ならもっと早くやっとけばよかったというのが率直な感想です。
では、なぜ痩せたのか?
それは今もわかっていません。

実はこの時、奥さんも同じ検査を受けました。
予想に反して奥さんに1センチくらいのポリープが見つかり、検査時に除去してもらいました。
そのポリープを病理組織検査に出し、後日結果を聞きに行くことになりました。

つづく

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# by nabe_tkm | 2018-09-02 12:53 | 大腸内視鏡検査

転職とがん

2017年の9月に22年間働いた会社を辞め、今務めている会社に転職しました。
9月というと4年目の検診の月なんですが、転職していきなり3日間も休むのは気が引ける
ので、やめる直前の8月に検査を前倒ししてもらって行いました。
結果は異状なし。無事4年目の検査もクリアできました。
胃摘出手術を受けた中ではその後遺症などは少ないほうかもしれませんが、やはり健康体の人に
比べると不自由なところは多々あります。
ダンピング症候群、逆流性食道炎、小食、下痢、急な便意、など、また相手に気づかれないよう
にしているつもりですが、やはり気づかれてしまします。
転職すると一気に多数の人たちと知り合うわけです。
余計な気を遣わせたくないという気持ちから、そこをどうクリアすればいいのか心配でした。
転職先の業務内容も以前と同じく中国出張がある仕事で、出張に行くと現地スタッフや
発注先の方と食事に行くことも多く、その度に乾杯して強いお酒を一気飲みしたり、大量の料理が
出てきたりすることがよくあります。
お酒は好きだし、弱くはないので常識の範囲では付き合えるのですが、向こうの常識とこちらの
常識は全然違ったりする場合があり、その度に病気の事を事前に伝えるのは相手に気を遣わせる
ことになるし、どうしたものかと思っていました。
入社すぐに先輩と一緒に中国の協力工場を何社かラウンドすることになり、事前に先輩にだけは事情を
話していました。
すると、「そんなことは最初にさらっと伝えてしまえばいい」と言って食事の前に相手に事情を
説明してくれて、私も無理することなく出張を終えることができました。
また、「代わりに私が呑む!」と言って代打を名乗り出てくれる先輩がいたり、なにかと人に
恵まれ救われています。
本当に感謝しかありません。
こんな先輩たちにこの恩を返していかないとと思っています。

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# by nabe_tkm | 2018-01-28 18:52 | 通常生活

就職活動とがんについて

大学を卒業してから22年間、今も同じ会社で勤めております。
私が胃がんになった時も非常に理解があり、社長自らお見舞いに来てくれたくらいでした。
しかし、近年会社の業績が悪くなり、何度かリストラを行い耐えしのいで来たのですが、とうとう会社を閉めることになりました。

私も今年45歳になり、転職なんてできるものなのかと思いながら人材紹介会社に登録しました。
その登録の為に担当の方と面談している時にふと思ったんです。
「もしかして胃がんを経験していてまだ5年過ぎていないという事は就職に不利になるのか?」
黙っていてもわからないかもしれないのですが、実際9月には3日間休んで4年目の検査を受けないといけないし、後々わかる事なら先に伝えておいた方が良いのかもと思い、担当の方に聞いてみました。

そういうケースが今までなかったのか、担当の方もすこし考え

「履歴書に書いたりする必要はないですが、面接の最後にでも一言伝えておいた方がよいかもしれませんね。」

ということでした。

がんという事に対してのイメージや認識はその認知度によっても様々ですから、入社後に

「どうして先に言わなかった」

など言われたくないし、がんが理由で不採用になるならそんな会社で働きたくないと思っていたので、面接時に伝えることに決めました。

そして1社目の面接を受けました。

面接希望を出していた会社の中では第一希望の会社でした。

面接は本部長(70代男性)、企画部長(40代女性)、人事課長(40代女性)、の3人です。

面接自体は非常に良い感じで進み、手ごたえを感じていました。そして最後に4年前に胃がんになっていることを伝えたところ、本部長から

「そんなことはよくある話です。私も20年前に大腸がんになって20cmほど切ったことがあります。何も気にする必要ないですよ。」

まさか本部長ががん経験者の大先輩だったとは・・・・。

その後少しお互いのがんの話をしました。

人事課長からは

「うちは休みの取りやすい会社ですから気にせずに有給とってください。」

という返事をいただきました。

がんの再発リスクのある場合、就職ではやはり不利になるのではと思っていましたが、今回の私の場合に限っては何も障害になりませんでした。逆に本部長とは同じ病気を患った者同士ということで距離が縮まった気がしました。
そして翌日内定をいただき、その会社にお世話になることを決めました。


これは全てのがん経験者に当てはまる事例ではないと思います。
こんな運の良い話はあまりないのかもしれません。
でも、こんな会社があることも事実です。

現在在籍中の会社、次にお世話になる会社、両方ともがんに理解のある会社でほんとによかったです。

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# by nabe_tkm | 2017-07-19 09:10 | 通常生活

のどの違和感について

去年の12月の中頃、何かを飲み込むとのどに違和感があったので、これは風邪かなと思い葛根湯を飲んでいました。
しかし、その後もそこからその症状は良くなることも悪化することもなく、小康状態が続いていました。
そうこうしているうちに正月が来て、症状はあるものの気にすることもなくなっていたのですが、1月中頃に熱が出て2日間寝込みました。
風邪でした。その時はのどの違和感以上に体がつらかったのでそんな事もわすれていたのですが、風邪が治って数日してものどの違和感は以前と同じように残っていました。
「えっ、これいつからだったかな?」と思い返してみると、一カ月近くこの症状が続いていることに気が付きました。

「これは風邪の初期症状ではないな、もしかして・・・・・ガン?」
「いやいや、そんなことはない」

その問答を一週間くらい繰り返し、やっぱり病院へ行こうと決めました。

まず、どこの病院へ行くべきか?消化器内科か耳鼻咽喉科か?
違和感のある場所は首の付け根から指二本分くらい上の左側、つまり喉頭の下の方、ということは耳鼻咽喉科かな。
ということで地元の耳鼻咽喉科へ行きました。
会社帰りに寄ったため、時間的には診察最終時刻の10分前、すでに患者さんは誰もおらず、私だけの状態でした。

この病院には子供たちは何度も来ているのですが、私は初めてでした。
初診ということで問診票を記入することになったのですが、既往歴の欄に色々と病名があり、該当するところに丸を付けるようになっているのですが「胃がん」という病名がないため、「無し」で提出しようとしたのですが「胃潰瘍」があったので書いておいた方が良いだろうと思い「胃がん」と記入しました。

しばらく待つと名前を呼ばれ、診察室に通されました。
すると先生と看護師さん3人の緊張感がこちらに伝わってくるくらいピリピリした空気感がありました。
「今日一日の診察も終わったなという時にまた風邪の患者か~、と思ったら喉に違和感!胃がん経験者!なんだと~」
っていう感じです。
先生から
「胃がんを経験されているようですがいつですか?」
「その手術の方法は?内視鏡で取っただけ?それとも胃を切りました?」
「逆流性食道炎などの症状はありますか?」
と胃がんの事について矢継ぎ早に質問がありました。

おそらく、その胃がんが転移するがんなのか、そうでないがんなのかを知りたかったのだと思います。
がんの種類は印鑑細胞がん、3年前に手術を行い胃の3分の2を切除、9月の検診では転移はないと診断されていることを伝えました。

では見てみましょうということで鼻から覗いてくれたのですが、やはり見えないので内視鏡を使うことになりました。
鼻と喉から麻酔を行い、直径5mmくらいの管を鼻から喉に入れていきます。
口からの胃カメラと比べたら格段にこちらの方が楽です。
ちょうど、患部あたりに来たところで写真を何枚か撮って終了しました。
その間5分ほどでした。
その様子を録画もしていたようで、その映像を見ながら説明を受けました。

まず、違和感があるのは喉頭の下部の左側ということ。
そこには二つの穴と弁があり、左が口から通った食べ物が食道に流れる入口で、右が空気が通る穴ということでした。
今回違和感があるのは食べ物の通る穴の付近でしたが、そこを内視鏡で見る限り変わった様子はありませんでした。

先生の見解では
「がんや腫瘍はできていない。
違和感があるのが左の穴の付近という事から考えると逆流性食道炎による炎症でしょう。
当面、薬を飲んで逆流性食道炎にならないようにしていれば治まります。」
ということでした。
思い返せば12月の中旬に連日逆流性食道炎になっていたのを思い出しました。

私の場合、逆流性食道炎は月に2,3回しかならないのですが、なった時はのどの下の方が焼けるように痛くなり、のどが締め付けられたような感覚になります。
薬を飲んだりヨーグルトを飲んだりして対処するので、その状態もそんなに長くは続かないのですが、その時に普段使わないのどの筋肉を使っており、逆流性食道炎が治まった後も食べ物を飲み込んだ時にその部分が違和感を感じたのだと思います。
一度違和感に気付くと次から飲み込む時にその部分を意識してしまうので、不自然なのどの使い方になり余計にまた違和感が続くという負の連鎖の状態でした。

今回の診察で不安に感じていたところがすべて解決しました。
その後はのどを意識することもなくなると、のどの違和感も2日で消えていました。

「病は気から」

今回それを改めて実感しました。

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# by nabe_tkm | 2017-02-01 14:58 | 通常生活

3年目 胃カメラ検査と結果

CTの次は、なんどやっても苦手な胃カメラです。
順番待ちしている方はほとんど60か70歳以上のようです。
改めて自分が若くして胃がんになったことを再認識しました。
しばらく待つと私の順番になり、内視鏡科の先生から
「去年は結構つらい思いされたみたいですね。できるだけ早く終わるようにしますからね。麻酔のスプレーも1回多めにしときましょう」
と言ってスプレー式の麻酔をもうワンプッシュしてくれました。
なんとなくわかっていましたが私は胃カメラに向いていない体質なんですね。
順番待ちしているときに終わって出てくる人が私みたいに辛がっていないのが不思議だったんです。
でも私が辛がっていたというのが去年の先生から引き継がれているんですね(笑)
今回はいつもの若い男性の看護師さんではなく、年配の女性の看護師さんでした。
動きがきびきびしており、ベテランという感じでした。
いつもの看護師さんは、私が苦しそうにしていると、
「もう少しですからね~、頑張ってくださいね~」
と背中をさすりながらやさしく声をかけてくれました。
今回の看護師さんは終始無言。
背中をさすることも無し。
声掛けは先生がしてくれていました。
でもこれが良かった。
今まで背中をさすられる度にえづいていたので、もしかするとそれが原因か?
とも思っていたこともあり、今回はっきりしました。
背中をさすられなかったらそこまで気持ち悪くない!
先生からも
「今回は比較的楽そうでしたね。麻酔が効いたかな?」
と言っていましたが、
「いやいやちがいます、看護師さんのノータッチがよかったんですよ」
とは言えず、ひとり納得しながら胃カメラが無事終わったのでした。

すべての検査が終わり、後日結果を聞きましたが「問題なし」という事で3年目の検査も無事終わりました。

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# by nabe_tkm | 2016-10-27 17:51 | 通常生活